こんにちは!台湾の企業で働いて約5年目のMiraです。これまでに1回転職をし、台湾の異なる2つの企業で経験を積んできました。今回の記事では、台湾で実際に働いてみて感じたギャップということで、実際に台湾で働いてみて感じた日本の職場との違いや、カルチャーショックについてご紹介したいと思います。
「台湾で働くって実際どうなの?」という疑問を持っている方に向けて、リアルな体験をお伝えします。
1.朝ご飯は出社してから食べる!朝食文化
日本では朝食は基本的には自宅で食べるか、出社前にカフェでとる等、基本的には出社前に朝食は済ませて仕事が始まったら業務に集中、朝食を食べながら仕事なんてもってのほか!という企業が多いと思いますが、台湾では出勤前に朝ご飯を買い、出社してから仕事をしながら朝食を食べる人が多く、それが文化になっています。
|台湾の会社で働き始めたとき、そんな光景を見て「上司に怒られないの?」と困惑しましたが、上司も出社してからご飯食べていたりするんですよね。一般的な台湾企業だと普通の光景で、出社してからご飯を食べても咎められることはありません。日本のお堅い企業で働いていた経験がある私には、これは大きなカルチャーショックでしたが、今では私自身、朝が忙しい時には出社してから朝ご飯を食べることもあり、こうした自由な働き方にはとても魅力を感じています。
2.同僚・上司が超絶フランク!~帰りのあいさつはバイバイ~
日本の会社での上司との関係って、他の国とは違うな〜って感じることが多いですよね。基本的に、上司と部下の関係は「上下関係」に基づいていて、上司は部下を指導したり、助言したりする立場で、部下はその指示に従うのが大切といったように、礼儀や敬意をすごく重視する日本の文化が反映されてと思います。
一方台湾では、日本と比べるとフレンドリーで、上と下というより人と人、敬意を払うべき場面はありますが、日本のように堅苦しい上下関係はあまりありません。また、フラットにこちらの意見やアイディアを聞いてくれることも多く、積極的に自分の考えを出すことができる雰囲気があります。
厳しい上下関係や堅苦しさが苦手だった私としては、台湾のこういうフラットな職場環境が働きやすく感じます。
また、台湾では帰るときには、上司に対しても「バイバイ~」でOK!取引先との電話でもよく電話を切るときに「バイバイ」と普通に言いますが、これにも最初はびっくりしました。
3.研修なしでいきなり実務 台湾企業の人材育成
ここまで台湾企業の魅力的な部分を挙げてきてきましたが、もし新卒で働くなら私は最初は日本企業に就職することをおすすめしたいです。日本企業のいいところは入社してから人を育てるという文化があるところ。新卒一括採用は賛否両論ありますが、まともな会社なら研修やOJTなど0から教える仕組みや制度がある企業が多いと思います。また、ビジネスマナーにも厳しく、一般的な社会人としてのマナーを身に着けるには日本企業で何年か働いてからの方が、その後台湾で就職するにしても「日系企業に勤務していた」と有利になると思います。
一方台湾では、基本的に手厚い研修やOJTはないと思っていいかもしれません。入社後は仕事をしながら覚えていく形になるので、自分から積極的に学びに行く姿勢が重要になります。受け身の姿勢ではなかなか評価してもらえません。
また、台湾で働く日本人の中には、日本とのやり取りが多い会社や部門にいる人が多いと思います。そういった場合に、日本人を相手に仕事をする機会があるので、基本的なビジネスマナーを知っておくと今後に役立つと思います。

台湾で働く場合、日本企業での経験が活かせる機会が多いので、個人的には新卒の段階では日本で経験を積むメリットがあると思います。
4.「石の上にも3年」は通用しない?台湾の転職文化
台湾では日本以上に転職が当たり前で、特に20代のうちでは1~2年ごとに転職することは珍しくありません。台湾企業は日本と違って昇給率は低めで、同じ会社に長くいても大幅な昇給は期待できず、転職で一気に給与を上げる方が効率的と考えられているからです。
特に経験の少ない20代前半の給料はとても低く、一人暮らしが難しい給与設定の会社も少なくありません。そこで台湾の若者たちは1~2年働いて「経験者」として転職することで、更に給料が高いところに転職をしていきます。
日本ほど「我慢して仕事を続ける」価値観が強くなく、割とカジュアルな理由ですぐに辞めていく人も結構います。そのため、中途採用市場も活発なため仕事が見つかりやすいです。
また、台湾では1年その会社で働いたら新人ではなく経験者として扱われる傾向があり、経歴に多少の短さがあっても採用されやすい環境があるため、転職に対する心理的ハードルが低いようです。
5.柔軟というより行き当たりばったり 台湾の仕事スタイル
最後に、台湾で働いていて驚くことの一つが、指示や計画が突然変わることです。日本では、事前にスケジュールや業務手順がしっかり決められ、それに沿って進めるのが一般的ですが、台湾では「とりあえずやってみて、ダメなら変える」というスタイルが根付いています。
例えば、あるプロジェクトの資料作成を進めていたときのこと。数か月前から、「この資料を1週間以内に準備して」ととても短い期限で次々と資料の翻訳を頼まれたことがあります。通常業務をこなしつつ翻訳をしなければいけないので、土日も使って仕事をしていたのですが、そのプロジェクトが突然凍結に。そして苦労して準備した資料が無駄になったことも多々あります。
この背景には、台湾のビジネス環境がスピード重視で動いていることがあります。上司の意見がころころ変わることも多く、計画よりもその時の判断が優先されがちです。そのため、日本のように細かく段取りを組んでから動くよりも、「まずはやってみる」というちょっと短絡的な部分があります。よく言えば柔軟性が高いと言えますが、「計画通りに進めたい」タイプの人にとっては、ストレスに感じる場面も少なくありません。
メリットとしては、変化に強く、チャンスを素早くつかめること。急な案件や方向転換にも即座に対応できるので、ビジネスの機会を逃しにくいという点があります。逆にデメリットは、進行中の仕事が中断されることで効率が落ちたり、準備不足のまま進めてしまうリスクがあることです。
台湾で働く際は、このスピード感と柔軟さを「文化」として受け入れ、「こんなもんだと諦める」ことが大切です。変更が生じることが前提なのでこちらの仕事も60~70%でこなしても何も言われません。

相手に期待せず、自分の仕事をやるだけですね(諦め)
まとめ
以上、台湾の職場文化と日本の違いについて紹介しました。
台湾の職場文化は、日本との違いがはっきりと表れる部分が多く、実際に台湾で働くとそのギャップを強く感じます。上下関係がフラットで転職が当たり前、計画よりスピードを優先する働き方は、日本の「計画重視」や「長期雇用」とは大きく異なります。丁寧なOJTは少ないものの、自ら学び行動できる人には大きなチャンスがあります。
台湾で働く魅力は、柔軟な発想や多様な人との交流を通じて、自分のキャリアを主体的に築けることです。これから台湾での就職や転職を考えている方は、日本との職場文化の違いを理解し、自分に合った働き方を見つける準備をしておくことが成功の鍵になります。



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